方言の成立 |
方言の成立は大抵 次の2通りである。
1は 言葉が都から水の波紋の形のように広がってっていく。九州と東北でたまに似た方言があるのはこのためだ。 2の例としては、雪の多い地域には雪を区別する言い方があり、雪の降らない沖縄の言葉には雪そのものの語がないなど。 近年はテレビなどのメディアによる影響が大きく、都の言葉を地方でも話すようになってきている。大阪など、その地方のテレビ局が活発なところは方言が残りやすい。 |
方言と言語の違い |
方言か言語かの違いは専門家でも難しい。A・B・Cという言語がある場合、AとB、BとCは通じるがAとCは通じないという場合に、A・B・Cはそれぞれ別言語であるか方言であるかは一概にはいうことはできない。
方言か言語かの違いは「地理的なつながりの中で連続的に変化しているかどうか」を重視して決める。日本本土と沖縄では、トカラ列島を境にはっきりと分かれていることから、言語学的には別言語とする研究者が多い。ただし、沖縄は日本の領土であることや、日本語の標準語が通じることから、日本語の一方言であるとする場合もある。 |